昨季ワールドカップ(W杯)ボルダリング年間女王の野中生萌(みほう、22=XFLAG)が予選で首位となり、26日の決勝進出を決めた。日本協会の選考基準を満たし、世界選手権の代表権を獲得した。

気温34度の炎天下の中、野中の気持ちも高ぶった。

1種目のスピードで自己ベストとなる8秒499をマークし、トップに立った。右手で小さくガッツポーズして喜んだ。3月に左肩を負傷し、得意のボルダリングで4位、リードで5位と粘り、総合首位となった。野中は「1位と言われて『うそでしょ!?』と思った。お客さんの声や応援も少なかったため、ダメかと思ったけど…。びっくりであり、ラッキー。スピードは8秒前半が公式大会で出せてうれしい。練習の積み重ねが結果となって、世界選手権へ良い弾みになった」と復活をアピール。その勢いのまま、決勝でも頂点を狙うことを誓った。

また、野中含め日本協会の強化指定ランクが最も高い「Sランク」の以下選手も、世界選手権代表に決まった。世界選手権で7位以内の日本勢最上位者は20年東京五輪代表に内定する。

 

▼男子 原田海(20=日新火災)、藤井快(26)、楢崎智亜(22)、楢崎明智(20=ともTEAM au)

▼女子 野口啓代(29=TEAM au)