卓球の伊藤美誠(18=スターツ)は26日、中国オープン、香港オープンの連戦に向け東京・羽田空港から出国した。

中国オープンでは、独創的なプレーで知られる丹羽孝希(24=スヴェンソン)と混合ダブルスを組む。伊藤は「(自分と)似ているタイプだと思う。私自身もこのペアは何が起こるか分からない。海外のファンからもファンタスティックって言われるようなプレーにしたい」と話した。

丹羽は4月の世界選手権個人戦で男子シングルス8強入り。準々決勝では中国選手をトリッキーな技で苦しめ、フルセットまでもつれ込んだ。結果、敗れたが会場のファンからは「KOKI! KOKI!」と大声援を送られた。

伊藤もラケット両面のラバーをそれぞれ異なるタイプを用いる「異質型」で、多彩な戦術と回転技術を持ち、強豪中国選手すらも苦しめる。卓球界のファンタジスタ2人が組めば、魅力的な化学反応が起きることは間違いない。

同ペアは、来月12日に札幌で開幕するジャパンオープン荻村杯でもエントリーしているため伊藤は「日本の皆さまにも楽しんでいただきたい」と語った。

同種目は来年の東京五輪で初採用されるが、伊藤は現時点での混合の捉え方について「混合は誰が出られるか分からないので、まずはシングルスで選考レースを勝ちきること。その先に、混合で東京五輪に出られることがあればなお良い、という感じです」と語った。

シングルスの東京五輪選考レースも残り約半年となり、「あっという間という感じ。あと半年、楽しみたい」と笑顔で語った。