2020年東京五輪大会組織委員会は28日、五輪チケット抽選申し込み締め切りを12時間延長し、29日午前11時59分とすると発表した。当初の締め切りは28日午後11時59分だった。

組織委によると公式販売サイトへのアクセス集中が理由。同8時ごろに発表した理由について担当者は「その時間帯から帰宅され、チケット申し込みをする方が多くいるとみられ、混乱が起きないよう、その前に延長を決めた」と回答した。そのため、午後9時ごろの時点で苦情の電話などが殺到することはなかった。

5月9日に始まった国内在住者向けの抽選申し込みは当初、何十万人もが「ウェイティングルーム」で待つことになり、サイトに入るのにも1時間以上かかることもあった。

次第にアクセス数が落ち着き、スムーズに申し込みができる日が続いたが、締め切り日が近づくにつれてサイトへのアクセスが増加した。28日午後7時30分時点では同ルームで40分余りの待ち時間が表示され、約14万人が“行列”をなした。

抽選結果は6月20日に発表される。当選者は現金かカードでの一括購入の手続きを7月2日までに終える必要がある。