レスリングの強化合宿中に大けがをしたのは安全に配慮する義務を怠ったためだとして、元学生王者の谷口慧志さん(22)と母親が、相手選手や合宿を主催した日本レスリング協会の栄和人・元選手強化本部長(58)などに計2億2600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が31日、東京地裁で開かれた。相手選手と栄氏側はいずれも争う姿勢を示した。

訴状によると、谷口さんは拓殖大3年だった2017年9月、学生選抜として参加した強化合宿で練習中、プレーを中断するため力を抜いていたのに真後ろに投げられ、受け身を取れずに頭からマットに落下。頸髄(けいずい)を損傷し、食事や入浴に介助が必要な体になったとしている。

他に訴えられたのは、相手選手の所属する警備大手ALSOK(東京)と、日本レスリング協会、ナショナルコーチとして栄氏と契約を結んでいた日本オリンピック委員会(JOC)。この3者も請求棄却を求めた。