競泳女子の16年リオデジャネイロ五輪代表の青木智美(24=あいおいニッセイ同和損保保険)が31日、ユニバーシアード大会(7月4~11日、イタリア)代表の取り消しに驚いた。30日に日本水連のミスで同代表が取り消されたことについて「単純に、すごく驚きました」と口にした。

日本水連は4月の日本選手権後に代表32人を選出。しかし出場資格を翻訳する作業の中で「25歳まで」にプラスされていた「大学卒業後2年以内」という文言が抜け落ちた。このミスで、大学卒業3年目にあたる青木智と寺村美穂を選出。日本オリンピック委員会からの指摘を受けて代表を取り消した。日本水連の上野副会長は「すべて水泳連盟のミスです」と謝罪していた。

まさかの事態で、7月の大会出場がなくなった青木智だが「いい意味にとらえると、ユニバーシアードがなくなったことで、世界選手権(7月12日開幕、韓国)に集中できる」と気持ちを切り替えた。

青木智はこの日、世界選手権代表の追加選考を兼ねたジャパンオープンで200メートル自由形に出場。午前の予選は1分59秒80と全体の2位で通過した。「予選から2分を割って、ある程度高いタイムを出したいと思っていた。これまで150メートルからタイムが落ちて伸びないことが多かったので、決勝ではそこを離されないようにしたい」。目標とする世界選手権代表は800メートルリレーのメンバーとして派遣標準記録1分58秒13の突破が必要。自己ベストは1分57秒85で可能性は十分あるだけに「ここでしっかり代表をとりたい」と力を込めていた。