競泳日本代表合宿が4日、都内の国立スポーツ科学センターで公開された。2日に追加選出された世界選手権(7月、韓国)代表が練習を行い、代表初選出で自由形の吉田啓祐(19=日大)が個性を武器に世界で戦う。

練習を終えてキャップを外すと、上下左右に無造作にはねる髪。今春の大学入学前にツイストパーマをかけたきっかけは「平野歩夢さんに憧れて」。メディアなどを通して知った、スノーボード男子ハーフパイプで五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢の芯が通った人間性に感化されたという。自身も他人とは違う一面を出したい性格で「もっと髪を伸ばして将来的にはドレッドヘアにしたい」と言って報道陣を笑わせた。

3月まで高校生だった幼さを見せる一方で、代表としての自覚も持ち合わせる。泳いでいる時に気持ちがぶれてしまうクセがあるといい「世界の緊張感を感じられる場面。変わっていきたい」と代表入りをきっかけに成長を誓う。代表男子では唯一の大学生で最年少。「先輩方にはない元気、自分らしさをアピールしてチームの雰囲気をよくしていきたい」と派手な容姿とがむしゃらな泳ぎでアピールする。