バスケットボールBリーグのレバンガ北海道との来季契約を交わした桜井良太(36)が4日、札幌市内で会見を行った。

今季は全60試合に出場も左足故障の影響もあり、1試合平均の出場時間(18分35秒)、得点(3・9点)は在籍12年で最低に終わった。連続試合出場は604試合と継続中だが「良いパフォーマンスをできないのであれば、試合に出る必要はない」と強い覚悟を話した。

来季37歳になる桜井はチームでは折茂武彦(49)に次ぐベテラン。体は常に満身創痍(そうい)で16年のBリーグ発足後は、2季連続でシーズン終了後に足首の手術に臨んだ。今季は自身の成績不振に呼応するようにチームも低迷し「キャリアの中でも一番苦しいシーズンだった。記録にこだわって出るだけならチームに迷惑」と責任を感じた。

すでにリハビリとともに走り込みも再開。連続試合出場さえこだわらないという発言は「チームを勝たせられる選手としてコートに立つ」という決意の裏返し。「内海監督のバスケを表現できるように自分が先頭をきってやっていきたい」と来季への思いを口にした言葉には、コートに立ち続けるという強い意思がにじんでいた。【浅水友輝】