男子予選で高校3年生のホープが伸び伸びとした演技で初の世界舞台へ前進した。橋本大輝(17=市立船橋高)が出場した4種目ともに大きなミスなく安定感ある技を披露。

今大会の結果で5人中残り2人を決める世界選手権(10月、ドイツ)代表に近づいた。

「成功して拍手をもらえるのは楽しい」。高校の大会とは違う国内トップを争う会場の雰囲気が、むしろ好材料だった。「プレッシャーも全然ない。もともと気にしないタイプなので」と1種目目のあん馬から雄大に技を繰り出した。「1技目のセア倒立をすっと入れて、その後につなげることができた」と順風なスタートから、4種目目となった跳馬まで乱れることなくまとめきった。

世界代表に決まれば、13年大会の白井健三以来、男子高校生では2人目の快挙となる。「演技を通せたら代表になれる。みんなに認めてもらえるよう、安定していると認めてもらえるような演技をしたい」と目標を掲げた。