国際オリンピック委員会(IOC)は24日、スイスのローザンヌで総会を開き、札幌市が招致を断念した2026年冬季五輪の開催都市にイタリアで共催のミラノ・コルティナダンペッツォを選んだ。イタリアでは1956年コルティナダンペッツォ、2006年トリノに続く20年ぶり3度目の冬季大会で、ミラノは初。

95人のIOC委員のうち欠席者らを除いた投票で47票を獲得し、スウェーデン初の冬季五輪開催を狙ったストックホルム・オーレは34票だった。

現地調査を踏まえたIOCの評価報告書ではイタリアが8割を超えた開催支持率や政府支援、輸送、宿泊などの計画で高い評価を得ていた。欧州開催は3大会ぶり。投票前の最終プレゼンテーションでコンテ首相は「政府、各州があらゆる保証を約束する」と訴えた。

近年の招致熱の冷え込みを背景にIOCはコスト削減につながる複数都市の共催計画を認め、4会場群に分散する広域開催となる。新設は氷上競技の中心となるミラノのアイスホッケー会場のみで、93%が既存または仮設。バルディフィエメでスキーのジャンプや複合、その近郊でスピードスケートも実施。開会式はサッカーのACミランとインテル・ミラノの本拠地、閉会式は世界遺産のベローナ市街で行う。

7候補が興味を示した招致は住民投票で否決されたシオン(スイス)やカルガリー(カナダ)が相次いで撤退。アルマトイ(カザフスタン)との争いで北京開催に決まった22年大会に続いて一騎打ちとなった。

札幌市は30年冬季大会招致を目指している。