体操でオリンピック(五輪)2連覇の内村航平(30=リンガーハット)が26日、都内で練習を公開した。4月の全日本選手権を両肩痛の影響で予選落ちし、世界選手権(10月、ドイツ)の代表から落選していた。この日は復帰戦の全日本シニア選手権(8月、福井)へ調整。1週間前に15本の注射を左肩に打ったと明かし、「『そんな打つ?』くらいだったんですけど、すごい良くなったんですよ」と効果を口にした。

複数の医者を回り、損傷は発見されなかった。朗報に、いまは肩の権威に「ハイドロリリース」という生理食塩水の注射で硬くなった筋肉をはがす治療を受けているという。痛みは残るが、全日本の予選落ち直後に東京五輪を「夢物語」と表現したことに、「夢物語は実現できない夢という感じがしますが、いまは夢です。かなえられる夢。練習がちゃんと積めて当たり前のことができれば実現できる」と上方修正し、明るい予感と確信を示した。