学生を対象にした総合スポーツ大会のユニバーシアード大会(7月4~11日、イタリア・ナポリ)の結団式が28日に都内で行われ、27日に就任した日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が選手を激励した。

「日の丸を背負う誇りと自覚を胸に、正々堂々と戦い、国際親善にも寄与してほしい」と懇願。来年の東京五輪を狙う選手も多く、「日本スポーツ界の新しい時代を切り開いていくことを期待しております。選手の皆様、頑張ってきてください!」と声を張り上げて結んだ。

選手279人の主将を務めるのは、競泳で16年リオデジャネイロ五輪代表の渡部香生子(22=JSS)。6月2日のジャパンオープンでは女子200メートル平泳ぎで優勝したが派遣標準記録に及ばずに、世界選手権(7月、韓国)代表を逃していた。表彰で号泣する姿があったが、この日はサプライズで登場した歌手AIの生歌に「パワーをもらいました」と笑顔ものぞいた。主将は人生初で、「気が回る方ではないですが、チームの中で困っていたりする人がいれば声をかけていきたい」と新境地にも前向きだった。東京五輪へ、「今回の結果で自信をつけて、東京へのステップアップとして、1回1回のレースを大切にしたい」と誓った。