卓球の伊藤美誠(18=スターツ)が30日、韓国オープン(OP)などにむけ千葉・成田空港を出発した。

7月第1週の韓国OPから、オーストラリアOP、新設のT2ダイヤモンド(マレーシア)と3週連続の海外遠征。伊藤は1回戦で敗退した今月中旬のジャパンオープンの反省を踏まえ「精神的な部分を練習で鍛え直した。今度の3大会は前回より良い状態で臨める」と力強く言った。

韓国、オーストラリアOPでは同じ故郷、静岡県磐田市出身の水谷隼(30=木下グループ)と初めて混合ダブルスを組む。スポーツ少年団も同じだった2人だけに伊藤は「2日間練習しただけだけど、初めてとは思わないぐらいだった。小さい頃から組みたいと思って、実現した」と笑顔で語った。

混合ダブルスは来年の東京オリンピック(五輪)で初採用される種目で「オリンピックへも関係してくる」と意欲をうかがわせた。

水谷の祖父鈴木暁二さんへの思いも語った。鈴木さんは14年に82歳で他界。伊藤は「隼のおじいちゃんが2人が組んでいるところを見たいと言っていた。(天国で)見てくれると思う。お世話になったので、恩返しのつもり」と語った。

新設のT2ダイヤモンドでの獲得ポイントは、世界ランクを決める上位8大会のポイントに純増できるボーナスポイントが獲得できる。そのため、来年1月の世界ランクで決まる、東京五輪代表選考レースにとって大きな加算となる。「いつもより重みのある大会。1点1点を大事にしたい」と意気込んだ。

東京五輪では男女それぞれ、日本人の世界ランク上位2人がシングルス代表になる。3人目の団体戦枠は日本協会の強化本部が推薦する。