男子バスケットボールBリーグの大河正明チェアマン(60)が「ナショナルアリーナ」構想を打ち出した。1日、3期目のチェアマン職に入るにあたり、都内で所信表明。「高校野球では甲子園が聖地とされるように、バスケットボールの聖地を作りたい」と目標を掲げた。「資金調達、事業運営をしていくのかなど、どこに良い土地があるか研究し始めている」と続けた。

Bリーグは今後の方針として各チームがローカルアリーナを持つことを中核に置く。「魅せるアリーナ」によって観戦体験を劇的に変化させることが一層の発展には不可欠としている。20年には琉球、その後も豊橋、滋賀、三河なども計画をもっており、現時点で8チームほどが動きだしているという。その先に見据えるのがナショナルアリーナ。「全ての人があこがれ、目指す場所としての聖地」として見据える。収容人数は1万5000人規模、場所は都内を希望し、完成時期はBリーグ10年目となる2026年をめどにした。

この日の所信表明会見では、26-27年シーズンをめどにB1、B2のチーム拡大も目標に組み込んだ。各最大24チームを上限にする。事業投資促進のために単年競技成績のみによる昇降格を廃止し、複数年の競技成績などを判断材料としていく。クラブライセンス基準も新たにし、24年3月に新基準審査を実施する。