2020年東京オリンピック(五輪)の競技会場として東京都が新設したカヌー・スラロームセンター(江戸川区)の完成披露式典が6日、開かれた。国内初の人工コースで、約73億円をかけて整備。10月にテスト大会が実施される。

都によると、コースの全長は約200メートル。幅は平均で約10メートル、高低差は約4・5メートルあり、注水すると深さ約1・5メートルになる。大会ではポンプを使って毎秒約12トンの水を流し込み、コース内のブロック配置で渦やうねりなどの変則的な流れを人工的に生み出す。

式典で小池百合子知事は「国際大会ができる会場で、選手のトレーニングの場所にもなる。水上スポーツやレジャーも楽しめるので、多くの人に利用してほしい」とあいさつ。16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの羽根田卓也らが実際にコースでデモンストレーションを披露した。

五輪後は国内外の大会誘致に加え、ラフティングなどを楽しめる施設として使うほか、水難救助訓練などさまざまな用途で活用する。年間来場者数の目標は10万人。年間収支は約1・9億円の赤字となる見込み。

コースは5月末に完成したが、管理棟は工事を担当していた建設会社の経営破綻に伴い12月の完成となる。

都が新設する競技施設は、バドミントンなどの会場となる武蔵野の森総合スポーツプラザ(調布市)が17年11月にオープン。今年4月に夢の島公園アーチェリー場(江東区)、同6月にボートなどが行われる海の森水上競技場(都内臨海部)の完成式典を開いた。