【光州=益田一弘】水球男子の日本代表「ポセイドンジャパン」が、ベスト8進出をかけてスペインと対戦した。

第2ピリオド(P)を終えて4-5と接戦を展開。しかし第3Pに3点差をつけられた。逆転を目指して捨て身の攻撃に出た最終の第4Pはカウンターを食らって連続失点。7-15で敗戦した。

大本監督は取材エリアで開口一番「すみません」と切り出した。「今大会は連続得点をとれているケースがすくない。そこでリズムに乗り切れない。今日は得点後の守備に注意して、次の攻撃にすべてをかける、というプランだったが…。DFの意識を高めないとこういう強豪にはやられる」と話した。第4Pでの捨て身の攻撃については「1点差でも100点差でも負けは負けなので」とさばさばした様子。試合開始早々に主将の大川が鼻から出血して、第3Pまで起用できない不運もあった。

今大会は予選リーグでドイツに引き分け、イタリアに惜敗と本場・欧州の強豪国とも競り合ってきた。しかし負ければ終わりの決勝トーナメントで、スペインには粉砕された。志水は「結果の通り完敗。研究されていた。守備のミスが多くて連続失点していた。毎回(欧州の国と)競ることができる状態ではない。東京五輪まであと1年でベスト8に入れていない。そこを見つめ直していく」。その上で「今日は守備で下がるのか、当たるのか、中途半端だった。イタリア戦はマンツーマン守備からのカウンターでうまくいったが、下がった守備からどう攻撃にいくのか、まだつめきれていないところもある」と口にしていた。