レスリングの世界選手権(9月、カザフスタン)グレコローマンスタイル60キロ級代表の文田健一郎(23=ミキハウス)が22日、前哨戦と位置付けるベラルーシでの国際大会へ出発する成田空港で取材に応じた。4月のアジア選手権では2回戦で北朝鮮選手に敗れ、3位に終わった。「嫌なイメージがあるので払拭(ふっしょく)したい」と、海外での試合で雪辱を期す。

6月の全日本選抜選手権では、決勝で日体大の先輩であり最大のライバルである太田忍(25=ALSOK)を破って世界代表を決めた。9月にメダルを獲得すれば東京オリンピック(五輪)代表に内定する大一番へ、改善点として挙げたのは「スタンドで投げられるかどうか」。

太田との決戦が控えた国内戦では、あえて防御最優先のスタイルを全うしてきたが、本来は「投げてナンボ」が信条。反り投げを軸にした豪快な立ち技こそが、東京へ導くと了解している。「主導権を取っていかないといけない」と、まずはベラルーシで実践する。