全国高校総体(南九州地区開催)の相撲(那覇市・沖縄県立武道館)が、26日に開幕する。団体戦には、飛龍が4年連続27度目の出場。土屋和也主将(3年)を中心に、総合力で悲願の初優勝を狙う。

地元・沼津市で開催された、昨年の全国総体は過去最高タイの3位。新チームには、土屋主将を含めて昨年の団体戦メンバーが4人残っている。栗原大介監督(41)は「総合力は、去年を上回ります」と期待を寄せる。

昨年のエース鈴木優斗(18)は今春、高校を卒業し、大相撲の藤島部屋に入門した。角界入り後も、合間を縫って母校の稽古に参加。5月の夏場所後も訪れ、後輩たちに胸を貸した。土屋は「技やトレーニング方法を教えてくれます。ありがたいです」。プロ入りした先輩のアドバイスを受け、後輩たちは成長してきた。

3月の全国選抜はベスト16に終わったが、全国の強豪が集まる5月の金沢大会では3位に輝いた。だが、土屋主将は「負けているので、満足していない」と、きっぱり。目指すは頂点のみだ。「自分たちは総合力で戦うチーム。土俵に上がったら、確実に勝利を持ち帰りたいです」と闘志を燃やした。【古地真隆】

○…武井朔太郎(さくたろう、2年)は、下級生で唯一メンバー入りを果たした。185センチ、145キロの恵まれた体格を生かし、右四つからの攻めが持ち味。「調子のムラをなくし、自分の形で相撲を取りたい」と意気込む。高卒でのプロ入りを目標に掲げている。「(鈴木)優斗さんの姿を見て、ますます大相撲への憧れが強まりました」。全国舞台で結果を残し、夢への足掛かりにする決意だ。