“新ビーチの妖精”として人気の坂口佳穂(23=マイナビ/KBSC)が初戦で姿を消した。村上礼華(22=ダイキアクシス)とのペアでスペインペアと対戦し、1-2(18-21、21-15、9-15)で敗れ、25日からの本戦出場はならなかった。

「もったいなかったし、悔しいです。拾えるボールを拾えなくて、苦しくなった時に単調になってしまいました」。坂口は笑顔で苦い思いを包み隠した。第1セットは逆転で失った。第2セットはサーブで崩し、思い切った攻撃で得点を重ねて奪い返した。しかし、相手がサーブレシーブを修正してきた最終セットは、1度もリードを奪えなかった。

20年東京五輪の本番会場で開催されるテストイベント。5つレベルに分かれるワールドツアーで上から2番目の大会で、五輪出場につながるポイント獲得を目指して世界中から強豪チームが集結した。今月はジャパンツアーの沖縄、東京大会で連続優勝。特に20、21日の東京大会はこの日と同じ会場で戦っていたが、地の利も生かせなかった。

「砂が細かくて動きにくい。五輪1年前に会場を経験できたのはよかったと思います」。開催国枠を含めて五輪代表は最大2枠。坂口は今季からペアを組み始めた村上と1歩ずつステップを上がっていく。