水泳の男子シンクロ板飛び込みで20年東京オリンピック(五輪)の「内定1号」をつかんだ寺内健(38)坂井丞(26)組が24日、所属するミキハウスの本社(大阪・八尾市)を報告で訪れた。

韓国・光州で行われている世界選手権では7位となり、日本水泳連盟の選考基準、五輪内定の8位以内をクリアし、全種目を通じて個人として最速で五輪切符をつかんだ。

この日は東京五輪開幕まで1年の節目であり、夏季日本勢最多タイの6度目出場権を手中に収めた寺内は「(目標のメダル獲得は)五分五分の戦いまできた」。2大会連続2度目の坂井は「日本飛び込み界でメダルをとった人はいない。内定1号から、飛び込みメダル1号になりたい」と表彰台を意識した。

今後は個人での出場を目指しながら、シンクロの時間も増やしていく方針。寺内は「同調性は(強豪の)中国にも引けを取らない」と力を込め、本社社員から送られたエールに笑顔を見せた。