平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)カーリング女子銅メダル、ロコ・ソラーレのスキップ藤沢五月(28)が“メガネ後輩”になって日本一奪還を目指す。26日、札幌市内で開催されたイベント「クラリーノアッヒーくんランドセル基金」に参加した。藤沢は今週から着用を始めたメガネで、子どもたちにカーリングを指導した。今年2月の日本選手権では2位に終わり、8月1日のどうぎんクラシック(札幌)からリベンジのシーズンに臨む。

新たな武器で戦う。チームは今季、アイウエア製造会社「オークリー」からメガネやサングラスが提供される。氷上での乾燥やまぶしさから目を守ることが目的だ。平昌五輪では準決勝で死闘を繰り広げた韓国代表スキップ金ウンジョンが(28)が「メガネ先輩」の愛称で話題となったが、藤沢は「憧れでした」と笑った。

練習でも新たな試みを始めた。チームは6月に宮崎合宿でサーフィンやスタンドアップパドルボード(ボードに立ち乗りしパドルを使って水上を進むスポーツ)、道内では羅臼岳の登山と“大自然トレ”を敢行した。さまざまな方法でこれまでとは違う体の使い方を学んできた。

この日は氷上で児童5人を引っ張るパワフルな姿も見せて「汗をかきました」。昨季は海外大会が主だったが、今季は国内大会が多くなる。「たくさんの人にカーリングを見てもらいたい」。視界良好で新シーズンに挑む。【西塚祐司】