バスケットボールB1の秋田ノーザンハピネッツが2日、秋田市内でチーム創設10周年記念イベントを行った。3×3の活動でチームを離れている保岡龍斗(24)を除く全選手と前田顕蔵ヘッドコーチ(37)が参加し、平日の昼にもかかわらず645人のブースターが集まった。

節目を迎える新チーム。その主将として白羽の矢が立ったのは、在籍4年目を迎える白浜僚祐(27)だった。俳優の三浦春馬やディーン・フジオカに似てると評判の「秋田のプリンス」は「小6のミニバス以来のキャプテンで不安だが、支えてもらい、自分なりの主将を目指す。CS(チャンピオンシップ)が目標のチームの中で成長し、結果を残して最高の1年にしたい」と宣言。新ユニホームのモデルも務め「昨季よりも蛍光で、よりピンクが強調されて好きなデザイン。乳首がめちゃくちゃ透けるけど(笑)」と沸かせた。

1日の始動日は不在だった、琉球から加入した元日本代表の古川孝敏(31)が登場すると、会場のボルテージが一気に上がった。栃木(現宇都宮)でBリーグ初代王者を経験し、ファイナルMVPにも輝いたスター選手にブースターは大興奮。「本物だ」「本当に来てくれた」とヒートアップ。無骨なイメージの古川は「見た目はこんな感じだけど優しいですよ。コートの中では気合を入れてやりたい」と力を込めた。

新シーズンのチームスローガンは「In10sity(インテンシティ) for AKITA!」に決まった。英語で「強さ」「激しさ」「熱心さ」を意味し、激しいディフェンスから始まる秋田に、ぴったりのキーワードだ。10年前、チームの初陣(bjリーグ)ではホームに3152人が来場した。当時を知る水野勇気社長(36)は「たくさんのお客さんが入ってくれて、うれしくてホッとした」。10年変わることなく、秋田県民とともに歩んできた絆がある。だから今季こそ、一緒に「CS」という夢を見る。【山田愛斗】