世界選手権代表の五十嵐千尋(24=T&G)が、専門外の50メートルバタフライで自己ベストを出した。200メートル、400メートルの自由形を得意とするが、珍しくバタフライにチャレンジして26秒82。全体の10位で決勝進出は逃したが、「自己ベストが出てよかったです」と笑顔で振り返った。

世界選手権は自由形の400メートルで予選20位で、200メートルで準決勝で敗退した。本来の力が発揮できずに、取材エリアでは涙ぐむ場面もあった。ただ大会中盤の800メートルリレーでは決勝に進出して、五輪出場枠を確保した。連戦で迎えた今大会は「楽しく泳ぎたいと思って、バタフライに出ました」。気持ちを立て直して、伸び伸びとした泳ぎを披露した形だ。

大会最終日の4日は100メートル自由形にエントリー。「明日はまたしっかり泳いでいきたいと思います」と話した。