国内初開催となるスポーツクライミングの世界選手権(11~21日、東京都八王子市)の前日記者会見が10日、八王子市内で行われた。「スイスの美人クライマー」こと16年世界選手権女子ボルダリング覇者のペトラ・クリングラー(27)は、順調な調整をアピールした。

会場には報道陣70人超が集結。クリングラーは時折、笑みを浮かべながら、今大会への意気込みを語った。「トレーニングも非常にうまくいっている。明日からしっかりベストを尽くしたい。1年後には東京五輪もあるので、その出場枠を得ることも大きな夢の1つ。楽しみでならない」。

合宿や大会などで度々訪れる日本は「大好きな国」の1つであり、食べ物や人々の温かさに感銘を受けているという。「私はスイスの小さい村の出身で、東京とは違ってたくさんの樹木や草の中で生活している。普段の生活とは違うけど、東京は素晴らしい環境なので競技に集中できる。本当に大好き」と話した。

昨年の世界選手権男子複合王者のヤコブ・シューベルト(28=オーストリア)は「今年も複合で良い成績を出したい。一番の目標は(東京五輪種目の)複合優勝であり、来年の五輪で再び日本へ来たい」と1年後の大舞台を見据えた。

会見には、日本女子第一人者の野口啓代(30)、男子エースの楢崎智亜(23=ともにTEAM au)も出席した。