卓球日本代表が11日、20年東京五輪選考レース後半戦スタートとなるワールドツアー・ブルガリアオープン(OP)、チェコOPに向けて羽田空港を出発する中で、平野美宇(19=日本生命)がパスポートを自宅に忘れ、ドタバタ出国となった。

午前11時15分の便に乗る予定で、時間通り羽田空港に到着するも、車を降りた時点でパスポートがないことに気がついた。慌てて関係者が運転する車で都内の自宅にとんぼ返り。帰路は40分ほどで到着するも、再度向かった羽田への道のりは、お盆休みも重なり渋滞で1時間以上かかって再到着した。

予定便には乗れなかったが幸い約1時間後の別便に乗ることが出来た。平野は「人生最大のミスです。すみません」と頭を下げた。髪色を「暗めのミルクティ色」に変えて登場したが「髪色とか言ってる場合じゃない」と恥ずかしそうに笑った。

この日は代表合宿先から直接来たが、パスポートは自宅のタンスにあった。合宿に出る時に、うっかり忘れてしまった形だ。

新たなチケット代は自腹。出発直前の購入のため、正規料金に近く代金は数十万とみられる。「笑えないですよ~」と苦笑い。記者から「大会の優勝賞金で相殺?」と聞かれると、うなずきながら「大会では気を引き締めていきたい」と気合を入れ直し、日本を後にした。