B1新潟アルビレックスBBは12日、10月の開幕に向けたチーム練習を中之島体育館で行った。昨季に続いて主将を務めるPF鵜沢潤(37)が順調にメニューを消化している。

練習の締めに全員が行うフリースロー。鵜沢はトリを務めた。外せば全員でコート往復のダッシュが待っている。しっかりとリングに沈めると周囲から自然と声が上がった。

「コンディションは少しずつ上がってきている」。猛暑の中、体をいじめ抜く。全体練習後には庄司和広監督(45)を相手に自主トレのシュート練習。練習会場の中之島体育館までは片道40分かけて自転車で通う。7月上旬から若手が行っている合同自主トレにも参加してきた。今季16年目を迎えるベテランに手抜きはない。

昨季まで2季連続得点王のCダバンテ・ガードナー(27)が三河に移籍するなど、中地区連覇の期待がかかる今季はチームの変革期。「昨季以上の成績を目指す。正念場です」と気持ちを引き締める。同時に「やりがいがある。チームとしてトライしなければならないが、楽しみ」と言う。

昨季は1試合平均9分27秒の出場。日本人ビッグマンとして外国人選手が出ていない時間帯をつないだ。今季は「つなぐだけでなく、勢いをもたらす存在にならなければ」。

ガードナーの穴を埋めるために、自身のスキルアップを自覚。「リバウンドで相手外国人選手に負けないように。得点にも絡まないと」とイメージはできている。【斎藤慎一郎】