トライアスロンのテストイベントも、東京の猛暑に襲われた。

国際トライアスロン連合(ITU)は15日、レーススタートの4時間前に実施委員会を開催。データから暑さ指数(WBGT)の上昇が予想されたため、熱中症対策としてランを10キロから5キロに短縮した。

ITUスポーツディレクターのゲルゲイ・マーカス氏は「水質や水温は問題なかったが、暑さは問題だった。東京オリンピック(五輪)本番でも距離短縮はありうる」と選手の安全を優先させることを明言。さらに「大会後に検証し、スタートを早めることも考慮しながら大会組織委員会と話したい」と午前7時半開始の前倒しも示唆した。

もともと、タイムではなく着順を争う競技。コース状況でスイムのキャンセルや距離短縮は決して珍しくはない。

この日もフランス選手が熱中症の疑いで救急搬送されるなど、暑さ対策は最大の課題。ITUの大塚真一郎副会長は「五輪本番で急きょスタートを早める場合もある。余裕ある交通規制も含めて、準備をしていきたい」と話した。