登る速さを競うスピードが行われ、15日の女子リード決勝で3位となり、日本人最年少の15歳でメダルを獲得した森秋彩(茨城県連盟)は、60位で予選落ちした。

まだ経験が浅い種目で、「あんまり調子は上がらなかったんですけど、その中でもベストを尽くせたので、悔いとかはない」と暗さはなし。18日からは7位以内の日本勢最上位選手が内定する複合(ボルダリング、リード、スピード)の予選が始まる。「五輪に近づけるように」と誓った。

この日はスピードの一流選手たちのアップ方法を観察した。地上で走り込んだり、ジャンプしたり。壁を登るだけだった自身の調整とは異なる姿に、「速い人たちをまねて、もうちょっとうまく体を温めていけたら」と、複合でも取り入れていくことになりそうだ。

最年少メダリストの反響もあった。翌日に宿泊するホテルにあった新聞で記事を見て実感していると、ホテルの計らいで朝食が無料になったという。その後は映画「ライオン・キング」を楽しみ、温泉に入って疲労回復にも務めた。

18日からの大一番へ、「リードでいい成績残せれば、決勝につながる。まずリードで3位に入る。ボルダリング、スピードもベストを尽くす」と目標に据えた。