【バーゼル(スイス)=松熊洋介】混合ダブルスの保木卓朗(24=トナミ運輸)、永原和可那(23=北都銀行)が日本チームの先陣を切って登場し、スコットランドのペアに21-13、21-17のストレートで勝利し、2回戦に進出した。2回戦はマレーシアのペアと対戦する。

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試合直前は日本人トップの重圧に「最初は緊張した」という保木・永原組。第1ゲームを大差で奪うと、気持ちに余裕ができ、第2ゲームにはコート上で笑顔で話すシーンも見られた。

ペアを組み始めたのは18年6月。当初は形が決まらず、個々でプレーするだけだったが1年たって永原前衛、保木後衛の形ができた。この日もレシーブから攻撃への移行がスムーズに行われ、保木のスマッシュにも余裕があった。保木は「自分たちのいい形が出てた」と納得の表情で語った。

保木は男子ダブルス、永原は女子ダブルスが本職。過密日程の中、2種目に出場するのには理由がある。「本番」前に1試合戦うことで緊張がほぐれるだけでなく技術的な部分にも影響があるという。保木は「混合では後衛でしっかり打たなければいけないので、前衛でプレーする男子ダブルスに生きる」と話せば、永原も「積極的に前に行く形は女子ダブルスで松本が後ろから打ちやすくなると思う」と効果を語る。

本職は違うとはいえ、出場するからには勝利を目指す。次戦は20日、マレーシアペアと対戦。勝ち上がれば互いに1日2試合を戦うことになる。永原は「最近は初戦負けが多かったので8強を目指したい」と意気込んだ。2回戦も勝利し、それぞれがいい形で本職のダブルスにつなげる。