女子個人総合で杉原愛子(19=武庫川女子大)が初優勝を飾った。世界選手権(10月、ドイツ)前最後の試合として臨み、54・132点をマークした。最初の平均台の上がりでミスが出たが、以降は過失なく「腰が痛い中でまとめられた」と及第点をつけた。直近の1カ月間を十分な練習を積めなかったが、影響を最小限に留めた。

この日はショートカットで登場。春先には腰に届くまであった髪を夏前にボブにし、今度はさらに短くした。「気分です。特に何も」と笑顔で理由なしを強調したが、周囲からは「失恋した?」と聞かれる日々だという。「むしろ紹介してほしいくらいです」と苦笑した。

腰の痛みについては、「これから合宿もあるので、悪化させないように。良いコンディションに持っていけるように頑張りたい」と注意して調整していく。この日は団体戦も経験し、同じく団体戦で競う世界選手権へ「想定できた。生かしたい」。9位以内(昨年獲得の3カ国を除く)が獲得する東京五輪出場権をかけた大一番を見据えた。