【バーゼル(スイス)=松熊洋介】井上拓斗(24=日本ユニシス)、金子祐樹(25=同)が14-21、21-17、21-18の逆転で、マレーシアのペアを破り、3回戦進出を決めた。

ネット上での打ち合いでは勝機がないと考えた2人は、ゆっくりと展開する作戦に出たが、序盤はリズムが合わなかった。金子は「ゆっくりしすぎて相手にのびのびとプレーさせてしまった」と14点しか奪えず、第1ゲームを落とした。第2ゲーム以降は修正しメリハリの聞いた球回しで相手の体力を奪い、逆転に成功。勢いそのまま第3ゲームもリードを守り、逃げ切った。井上は「しっかり我慢して攻めるところはしっかり攻める。メリハリの聞いたプレーが勝利につながった」と喜んだ。

終盤の接戦になかなか勝てなかった。現在世界ランキングは21位だが、かつては7位になったこともある。「取りこぼす試合が多くてランキングが落ちただけ。うまくかみ合えばその位置(7位)までいく力を持っていると思う」と自信をのぞかせた。「勝ちたい気持ちが強かった」と語る井上。ランキング上位にはソノカムら3組の日本人ペアがいる。勢いに乗ったイノカネペアは、2枠の出場権を勝ち取るため勝ち続ける。