【バーゼル(スイス)=松熊洋介】男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)が同19位のB・サイプラニース(インド)に21-13、21-8で勝利し、2年連続の決勝進出を決めた。5試合すべてストレート勝ちで2連覇へあと1勝に迫った。

女子ダブルス世界ランキング3位の福島由紀(26)広田彩花(25=アメリカンベイプ岐阜)組は、中国ペアを2-0で破り、3年連続の決勝に進出した。

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桃田がこれまでの4試合と変わらず、落ち着いた試合運びで力の差を見せつけた。第1ゲーム中盤まで11-10と競ったが、それも計算通り。「攻撃主体かラリー主体かを見極めるためで焦りはなかった」。方向性が決まると、一気にギアを上げた。相手を動かし、自身は慌てることなく、要所でスマッシュを両サイドに打ち分け、わずか42分で勝利を決めた。試合後は「相手のフォア側に球を集めてしまい、決められることが多かった」と反省も忘れなかった。

試合前から好調さがうかがえた。サブコートでの試合前練習で、相手より20分長く練習。疲れを見せることなくそのまま試合に向かった。初戦から相手に15点以上取られたのは1ゲームだけ。オールストレート勝ちで「休養も十分に取れている」と好調の要因を明かした。

ライバル石宇奇(中国)やアクセルセン(デンマーク)が欠場。世界ランキング2位の周天成(台湾)や、同5位の■龍(中国)も準々決勝で敗れ、連覇が見えてきた。「(連覇は)あまり考えず、応援してくれる人のためにいい結果が出せたらいい」と頂点を見据えた。

※■は言ベンに甚