男子バスケットボール日本代表が28日、W杯が開催される中国・上海へ出発した。

羽田空港でセレモニーに出席したエースの八村塁(21=ウィザーズ)は「ついにこの日が来た。親善試合、練習でやってきた成果を出すのが楽しみ」と話した。1日の初戦で戦う世界ランキング17位のトルコはリーチが長く、かつ「頭脳的なプレーをしてくる。いいバスケをしている」と分析。「そういうところを、僕たちがディフェンスで抑えられるか」と勝利の道筋を描いた。

世界ランキング48位の日本はW杯予選で、4連敗を喫し、崖っぷちに立たされながら、そこから8連勝。21年ぶりに予選を突破して出場を決めた。開催国枠での20年東京オリンピック(五輪)出場も勝ち取った。W杯前の強化試合では同22位のドイツも撃破。チュニジアとの強化試合には日本バスケット史上最多となる1万8377人の観衆が集まった。期待が高まっている。

日本人初のNBA1巡目指名を受けた男は「日本一丸で強化をして、世界の切符を取った。今までの積み重ねが、この大会に出る。そういうことを忘れないで、結果を出せるようにしたい」と語った。

また渡辺雄太(24=グリズリーズ)は「日本のバスケ界が大きく変わろうとしている。W杯で大きく前進するかどうかが決まるとも思っている。いい報告ができるよう頑張ってきます」と決意を込めた。