B1新潟アルビレックスBBは9月1日、B2仙台89ERSとのプレシーズンゲーム「日刊スポーツチャレンジマッチ」(十日町市総合体育館、午後2時開始)を行う。今季最初のプレシーズンゲームで、会場のある十日町市出身のルーキーのPF高橋浩平(23)がアピールする。

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プレシーズンもリーグ戦も関係ない。「僕にとってはガチの勝負」。高橋は全力でプレーする。十日町市総合体育館では川西中、十日町高時代に何度も試合をした。中2の時には当時bjリーグの新潟のプレシーズンゲームの前座で試合をしたことも。「あの時は池田(雄一)さんが出ていた。同じ試合に自分が出られるようになるとは考えても見なかった」。仙台戦は友人、知人が多数応援に駆けつけてくれる。「恥ずかしいプレーはできない」と気を引き締める。

10月の開幕に備え、意識しているのは「走ること」。7月、韓国リーグの強豪、仁川電子ランドの合宿に新潟の若手4人で1週間参加した。「韓国の選手はとにかく走っていた。自分に必要な部分」。以来、課題克服を意識してきた。

198センチ、103キロの巨体ながら練習では攻守の切り替えに懸命に反応し、レイアップを狙った。2季連続得点王のCダバンテ・ガードナー(27)が三河に移籍した中、「リバウンドはもちろん、得点もしないと」と意気込む。穴埋めのため、日本人ビッグマンの高橋が機能することはチーム力アップに直結する。

青学大4年だった昨季途中に特別指定選手として新潟に加入。通算9試合11分ほどの出場で合計4得点だった。「先輩はみんなバスケIQが高い」。中地区優勝を果たし、チャンピオンシップに進出したチームのレベルの高さを実感した。正式契約をかわした今季、「チームを助けられる選手になりたい」。それを地元で最初に実践する。【斎藤慎一郎】

◆高橋浩平(たかはし・こうへい)1996年(平8)5月20日生まれ、十日町市出身。川西中でバスケットボールを始める。十日町高ではU-18日本代表候補に。青学大に進み、2年の関東大学新人戦で優勝。インカレには4年連続出場。ポジションはPF。198センチ、103キロ。背番号10。