セーリングW杯江の島大会は31日までにオープニングシリーズ(予選)10レースを終え男子470級の岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)と外薗潤平(JR九州)のペアが五輪代表を確実にした。岡田・外薗は予選を終えた時点で11位で上位10艇で行われる1日に行われる最終のメダルレース(決勝)には進めないが、現在3位の土居・木村、同8位の高山・今村の2組が優勝しても代表選考ポイントで岡田・外薗を超えないことが分かった。ただし大会順位はメダルレース後に確定となるため代表内定は全日程終了後となる。

岡田は「全くだめだった。スピードが全然だせなかった。本来得意ではない風域ではあったが、470世界選手権のときや2日前のレースではもっとスピードが出せていたと思う。艇のチューニングがあってなかったのかもしれないが、コンディションに合わせたスピードを出すところまでもっていけなかった。」(原文ママ)。外薗は「風が吹いた中、コースも当たらず、苦しかった。(470世界選手権のメダルレースでの反省から)この大会ではスタートで失格をとられないことを考えていた。結果、スタートで攻めきれなかった。左海面に展開しなければならないレースなのに、スタートで出遅れて右へ逃げてからの動きは後手後手で、自分たちから苦しい場所へ追い込んでしまう結果となってしまいました。メダルレース狙いでの3レースだったが、思いどおり、できなかった。課題の強風に取り組みます」(原文ママ)とレース後に大会スタッフを通じてコメントを出した。

◆470級男子の代表選考 日本セーリング協会オリンピック強化委員会の日本代表選考要綱により選考指定大会の成績を得点化し選考する。32艇が出場している今大会は1位32点で1点ずつ減点され32位が1点となる。また上位にはボーナスポイント(1位8点から8位1点まで)が加算される。これまでの選考ポイントトップが岡田・外薗組で42点。今大会は11位で成績が確定すれば22点が加算され合計64点となる。土居・木村組は現在22点。メダルレースで優勝し40点(1位32点+ボーナス8点)を獲得しても合計62点で岡田・外薗組に届かない。なお同じくメダルレース進出を決めた高山・今村組は現在17点。