【上海(中国)=松熊洋介】世界ランキング48位の日本は同17位トルコに67-86で敗れた。前日夜からの発熱で試合前の午前練習を回避した八村塁(21=ウィザーズ)が精彩を欠き、勝利を導くことはできなかった。

フリオ・ラマス監督(55)が大事な一戦と位置付けていた初戦を落とした日本。3戦目には同1位の米国戦が控えるため、1次リーグ突破のためには、次戦同24位のチェコ戦(3日)は絶対に落とせなくなった。

発熱の影響なのか、八村は序盤から硬かった。第1クオーター(Q)、ボールを持っても、相手のマークもきつく、なかなか中央に切り込めない。得点どころかシュートさえ打てない時間が続いた。

流れに乗れないまま、チームはパスミスを連発。ダンクシュートを決められるなど、楽に得点を許してした。相手の素早いディフェンスにボールを奪われるシーンも。3点シュートも4本決められた。

第2Qに入っても点差をなかなか詰めることができなかったが、渡辺、田中、ニック、竹内の3点シュートなどで粘りながら、残り1分を切ったところで、ついに八村に火が付いた。ボールを持って中央に切り込み、豪快に左手でダンクシュート。スタンドに向かってほえ、場内を沸かせ、流れを引き寄せ35-47と点差を詰めて折り返した。

後半に入り、流れを取り戻すかに思われたが、相手の堅いディフェンスに、シュートが決まらず、点差を詰めることができずに敗れた。