最強宣言が飛び出した。バスケットボールBリーグ、レバンガ北海道の折茂武彦(49)が今季のチームを、チーム史上最強と位置づけた。

1日、新千歳空港で行われた開幕前イベント後に「クラブが立ち上がって10年目で、一番強いチームをお見せできる」と発言。昨季は10勝50敗でB1残留プレーオフに回ったチームは、新外国人選手や経験豊富なベテランの加入で様変わり。10月6日の開幕戦に向け、現役最年長選手のボルテージも上がってきた。

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現役27季目を迎える折茂の強気の言葉は、新体制への自信を物語っていた。「クラブが立ち上がって10年目。一番強いチームができ、それをお見せできるんじゃないかと思っています」。今季のチームをファンに紹介する「TIPP OFFイベント」には約600人のファンが集まった。開幕前の恒例行事に臨み、今季への思いを新たにした。

11年に自ら代表になって立ち上げたチームは来年10年目を迎える。過去にも開幕前に優勝やプレーオフ(PO)を目標に掲げたこともあったが、実際にPOに進出したのは15-16シーズンのみ。それどころか昨季は「何となくみんな気持ちがバラバラになってしまった」と、順位も成績も過去最低の結果に終わった。

今季は違う。昨季、Bリーグ上位の1試合平均総リバウンド獲得数11・0のケネディ・ミークス(24)、同23・2得点のマーキース・カミングス(30)の新外国人が加入。さらにファイ・パプ月瑠(32)、橋本竜馬(31)の元日本代表コンビも加わった。全体練習は8月末の帯広合宿から始まったばかりで「オフェンスもディフェンスもまだ完全に落とし込めていない」(折茂)というが、チーム力の高まりは感じている。

この日のイベントでは目標を、日本代表の「日本一丸」をもじって「レバンガ一丸」と掲げた。個々の戦力への自信があるからこそ「選手、クラブ、ファンが一枚岩となって戦っていきたい」。開幕までの残り1カ月。7、8日の川崎との今季初実戦や14日開幕のアーリーカップで、チームとしての結束を高めていく。

自身にとっては40代ラストとなるBリーグ4季目。「いつ終わっても悔いのないように全力でチームの戦力になれるようにケガなく戦っていきたい」。49歳のレジェンドが史上最強チームの不可欠なピースになる。【浅水友輝】