1日、F1第13戦ベルギーGP決勝が行われ、シャルル・ルクレールがポールポジションから最後までレースをリードして自身初優勝を挙げた。

フェラーリにとっては100回目のポールトゥウインとなる。前日のFIA F2事故で亡くなったアントワーヌ・ユベールとは幼なじみのルクレールは精神的に苦しいレースとなったが、この勝利を彼に捧げると語った。

「昨日からとてもつらい週末になってしまったし、初優勝を楽しむのはとても難しいよ。アントワーヌとは子どもの頃から一緒にレースをして育ってきたんだ。この勝利をアントワーヌに捧げるよ」。

フェラーリはルクレールとセバスチャン・フェッテルで戦略を分け、スタートで首位を守ったルクレールは定石の1ストップ作戦でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の動きを封じる。早めにピットインして先にリードしたフェッテルは、やがてタイヤのグリップが低下してルクレールにポジションを譲り、ハミルトンとのバトルの末に後退。ハミルトンはレース終盤にルクレールの0.981秒差まで迫ったものの、ルクレールは冷静にこれを抑え切ってトップでチェッカードフラッグを受けた。

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがスタート直後に接触してマシンを壊しリタイア。しかしパワーユニット投入に対するペナルティにより17番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボンが前走車を次々とオーバーテイクしてみせ、最後は他車のリタイアもあって5位でフィニッシュを果たした。トロロッソ・ホンダもダニール・クビアトが7位、ピエール・ガスリーが9位でホンダ勢は3台入賞を果たしている。(米家峰起通信員)