【上海(中国)=松熊洋介】世界ランキング48位の日本は同24位チェコに76-89で敗れ、初勝利はお預けとなった。エース八村塁は21得点だった。

第1Q、八村がファールを誘い先制、さらに残り4分49秒でシュートを決めたが、初戦に続き厳しいマークの中、その後なかなか切り込めない。その分周りの選手がカバーした。

篠山に替わってポイントガードとして先発した田中は状況を見ながら左右に動き回った。初戦9得点に終わった渡辺も積極的に攻撃参加。第2Q残り5秒、比江島が倒れ込みながらシュートを決め、5点差に縮めて前半を40-45で折り返した。突き放そうとするチェコに一丸となって付いていったが、後半に入っても次々と3点シュートを決められ突き放された。八村はディフェンスで貢献するも21得点に終わり、勝利を引き寄せることができなかった。

八村は「楽しみにしていた」夢の舞台で2試合とも不本意な結果に終わった。初戦を終えた後、「修正して臨みたい」と言っていた、自分へのマークをかわし、得点に結び付けることはできなかった。

次戦は5日、米国戦。チケットはすでに完売しており、八村も日本の盛り上がりを十分すぎるほど感じている。「世界1位と対戦することで、日本バスケット界にとっても大きなものが得られる」と話す八村が、NBA軍団にひと泡吹かせ、全米に再びその名をとどろかせる。