B1新潟アルビレックスBBは4日、プレシーズンゲーム・B2福島戦(7、8日・サンテラ佐渡スーパーアリーナ)に向けた練習をアオーレ長岡で行った。

PFラモント・ハミルトン(35)が開幕に向けて順調な仕上がりを見せている。プレシーズンゲーム初戦のB2仙台戦(1日)ではチーム最多タイの25得点をマーク。福島戦ではスコアメークだけでなくリーダーシップを発揮してチームをけん引するつもりでいる。

   ◇   ◇   ◇

真剣な表情でリングと向き合った。全体練習後、ハミルトンは30分ほど自主練習で3点シュートを打ち込んだ。「同じフォームで正確に決められるように」。角度のない位置、斜め45度、正面と丁寧に狙った。

1日の仙台戦は新外国人選手のPFニック・パーキンズ(22)と並ぶ25得点で両チーム最多。リバウンドもパーキンズの10に次ぐ9。昨季1試合平均16・5得点、同9・1リバウンドの安定感は健在だ。「昨季よりもコンディションはいい。これからもっと上げていく」。8月19日にチームに合流するまでウエートトレーニングやランニングで体調を整えてきた。仙台戦を終え自信は確信になった。

昨季までの得点源、Cダバンテ・ガードナー(27)が三河に移籍した中、ハミルトンの役割は重要だ。「福島戦でも得点したいが、仙台戦より少なくなったとしてもほかの部分、リバウンドや守備でも役立つことを意識する」と得点以外のプレーも重視する。そして「コートの中では常にリーダーシップを発揮しなければ」と自らに言い聞かせる。

若手には練習中から指示を出す。ともに要として期待される初来日のパーキンズにはコートを離れたところでも食事をしながらチームの戦い方、日本での生活について教える。「2人でよく焼き肉を食べに行く。1人、1・5キロくらい食べるかな」と笑う。「彼には早くチームに慣れてもらいたい」。それがチーム力に直結することは十分に理解している。

新潟在籍3季目。「ファンも街の人たちも温かく接してくれる。新潟と契約した大きな要素」。応援してくれる人たちに1つでも多くの勝利を届けたい。その気持ちはプレシーズンゲームであっても変わらない。【斎藤慎一郎】