世界ランキング5位の荒賀龍太郎(28=荒賀道場)が決勝に駒を進めた。

初戦から接戦が続き、「我慢の連続だったが、落ち着いて対応できた」。準決勝では世界11位と格下のアゼルバイジャン選手に1-0で勝利。逆転の蹴り技を狙おうとする相手の攻撃を冷静に封じ切った。

全日本選手権で3連覇を含む5度の優勝を誇る実力者。16年には世界選手権で優勝するなど国際大会でも第一線で活躍してきたが、昨年は相手に研究され、実力を発揮できない試合が続いた。「しんどい時期もあったが、そういう期間もあって当たり前。そこで終わってはいけない」。自らとしっかり向かい合ったことで、今年に入り調子は確実に上向いている。

プレミアリーグでは4月のラバト大会(モロッコ)に続くファイナル進出。8日の決勝では世界2位のイラン選手と対戦する。「これまで何度も戦ってきた相手。すごくパワーのある選手だけど、日本開催で負けるわけにはいかない」。20年東京五輪会場の日本武道館で、完全復調を遂げるか。