重量挙げ女子49キロ級でオリンピック(五輪)2大会連続メダル獲得の三宅宏実(33=いちご)が14日、タイの世界選手権(18日開幕)に向けて出発した。出国前に羽田空港で取材に応じ、「(大会までに)体を万全な状態にして臨みたい」と慎重な口ぶりで話した。

5月の全日本選手権で右太もも肉離れを発症。4カ月ぶりの復帰戦となる今大会に向けて調整を重ねてきたが、痛めた足をかばううちに左足にも痛みが出て、決して順調ではなかった様子。「最後は練習をうまくまとめられなかったが、これを乗り越えて精神的にも強くなりたい」と決意をにじませた。

男子61キロ級の糸数陽一(28=警視庁)も同じ便で出発。こちらは順調に練習を消化してきたようで、「いい調子で出場できると思う。自分の本来の力を出したい」と自信に満ちた口調。17年に米アナハイムで行われた前回大会では銀メダルを獲得した。

今大会でも表彰台に立てば東京五輪代表に内定する。「ここで決めれば来年の東京五輪まで準備期間がある。まずは自分の試技を成功させたい」と力を込めた。