【ヌルスルタン=阿部健吾】女子57キロ級の川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)が準決勝でアデクオロイ・オドゥナヨフォラサデ(ナイジェリア)を6-1で下し、メダルが要件だった東京五輪代表を内定させた。かつて吉田沙保里さんも「やりづらい」と語った長身のアフリカ女王を攻略し、五輪2連覇への切符を手にした。

57級での世界選手権は初出場だったが、リオ五輪予選だった15年大会で58キロ級から63キロ級に変更しぶっつけ本番は経験済み。「階級も私の状況的にも違うけど、そこまで4年前と変わることはない」と、初顔合わせをものともせずに勝利を重ねた。

初戦はモンゴル選手に38秒でテクニカルフォール勝ち、2回戦はエクアドル選手、準々決勝はモルドバ選手にともに5-0で勝利した。準決勝までの間には観客席にいた母初江さんのもとを訪れ、62キロ級の妹友香子と一緒に映像研究に励んだ。階級をまたいでの世界選手権3連覇がかかる決勝は今日19日に行われる。

76キロ級で17、18年大会銅メダルの皆川博恵(32)は準決勝進出で、最重量級では04年アテネ五輪の浜口京子以来となる五輪前年の世界選手権での出場枠を獲得した。