体操の世界選手権(10月、シュツットガルト=ドイツ)に出場する日本代表が22日、都内で記者会見し、男子の谷川兄弟ら男女10選手が抱負を語った。

代表選考会のNHK杯を優勝した谷川翔(20=順大)が、体操ニッポンの新たなエースに名乗りを上げた。会見で「私は体操ニッポンの○○」というお題を出され、「新エース」と書き込んだフリップを披露。「今までエースとして日本を引っ張ってきた内村さんが今大会ではいない。自分が新エースとして引っ張っていきたい」。堂々と宣言した。

司会を務めた松岡修造さんから「その思いはどこから来たか」と問われると、「俺しかいないだろうと思った」ときっぱり。「チーム一丸となって練習してきた。その成果を出したい」とも口にするなど、言葉の端々に中心選手としての自覚がにじんだ。

兄の谷川航(23=セントラルスポーツ)は、同じお題のフリップに「ロケット」と記入。「ロケットのような爆発力で、体操ニッポンを金メダルという星に着地させたい」と頼もしかった。

女子は東京五輪団体出場枠がかかる。チーム最年長で主将の寺本明日香(23=ミキハウス)はフリップに「レジェンド」と記した。「オリンピックと世界選手権を合わせると今年で9回目。経験を積んでいないとわからないこともある。レジェンドとして、初めて出場する選手たちもまとめていきたい」と、風格を漂わせた。

昨年はチームの母親的な役目も担ったと話す寺本。豊富な経験を生かすべく、「今年はお婆ちゃん的な存在にもなりたい」。独特の表現で会場を沸かせた。