東京オリンピック(五輪)代表に内定している寺内健(39=ミキハウス)が、26歳差対決を制した。

練習拠点が同じ後輩の超新星・玉井陸斗(13=JSS宝塚)ら12人で争う決勝で、420・15点で5年ぶり15度目の優勝を飾った。3メートル板飛び込み、坂井と組むシンクロ高飛び込みと2種目で五輪内定した“レジェンド”が貫禄勝ちした。

寺内は、7月の世界選手権で、全競技を通じて日本勢最速の五輪切符を手にした。右肩に痛みを抱えているが、今月はアジア杯(マレーシア)→茨城国体→今大会と3週連続に試合に出場して、すべてで優勝。特に優勝=五輪代表だったアウェーのアジア杯も見事に制した。まさに疲れ知らずの39歳だ。「3週連続の試合は08年以来11年ぶりですね。一刻も早く横になりたいです」と苦笑いした。

玉井は367・10点で5位。「しっかりと自分が思った演技ができたところもあった。続けていきたい」と前向きに話した。最終日の23日は、4月の日本室内選手権で優勝した得意の高飛び込みで、初Vを狙う。