空手のプレミアリーグ・モスクワ大会で優勝した形男子の喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が8日、成田空港に帰国して取材に応じ「今回も優勝できて良かった。また1歩、五輪に近づけたと思う」と充実感を漂わせた。

現地時間6日の決勝で圧倒的な演武を披露した喜友名は、今季のプレミアリーグ6大会連続制覇。「マットが新品だったからか、足元が滑りやすかった」という条件でも、慌てることなく対応し、試合を重ねるごとに安定感を増していった。

最終戦のマドリード大会(11月29日開幕)では、史上初の年間完全優勝が懸かる。「プレミアを全部制覇して、年間チャンピオンを目指す」と力強かった。

東京五輪出場権を争うポイントでは2番手以下を大きく引き離している。早ければ来年1月にも日本代表に内定するが、「いままで通り佐久本先生の稽古についていき、1つずつやっていきたい」。絶対王者におごりはない。