レスリング男子のトップ選手が服用したジェネリック医薬品(後発薬)に本来含まれていない禁止物質が混入し、ドーピング検査で陽性反応が出た問題で、精神的被害を受けたとして、20年東京オリンピック(五輪)代表を目指す阪部創(25=自衛隊)が製薬会社の沢井製薬(大阪市)や陽進堂(富山市)に慰謝料など約6000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが11日、分かった。

代理人弁護士によると、国内でドーピング問題が裁判に発展するケースは初めてという。訴えによると、世界選手権出場経験もある阪部は服用した胃腸薬に欠陥があったことで処分を受け、五輪2年前に強制的にスポーツ活動を制限され、競技から離れざるを得なかったことを指摘。「スポーツをする権利、スポーツをすることを自己決定する権利を侵害された」と主張した。