20年東京オリンピック(五輪)のテスト大会となる卓球ワールドカップ(W杯)団体戦(11月6~10日=東京体育館)の男女代表が16日、都内で会見を行い、快進撃を続けるラグビーW杯日本代表の勢いを受け継ぎたいと誓った。

自身も16年リオデジャネイロ五輪で卓球界初となるシングルスのメダルを獲得し、新たな歴史をつくった水谷隼(30=木下グループ)は「歴史を切り開いていくということは、すばらしいこと。いろんな人に注目されるということでラグビー代表選手のモチベーションもどんどん高くなっていると思う。僕たちも活躍して、いろんな方に注目される選手になりたい」と語った。

張本智和(16=木下グループ)は「チーム力がすごくて1人だけでなく、みんなの力で勝っていると、ラグビーを見ていて思った」。石川佳純(26=全農)は「卓球は中国が優勝をずっとしていて、そこに挑戦していく中、ラグビーが格上に何回も勝っていく姿を見られて『私たちもやれるんだ』という勇気をいただいている」とラグビーから学びを受けていた。

それを受け伊藤美誠(18=スターツ)は「私たちも中国の格上の選手に連続で勝てるような選手になりたいとあらためて思った」と。平野美宇(19=日本生命)は「ラグビーの勢いを受け、卓球も良い成績が残せたら」と話した。

また、台風被害へも言及。男子の倉嶋洋介監督は「ワールドツアー中、日本では台風の被害が大きかった中、我々選手団も苦しく心配する思いだった。日本で開催されるチームW杯。被災された方々に少しでも元気を出してもらえるような戦いを目指したい」と話した。女子の馬場美香監督も「台風被害に遭われた方々が、私たちのプレーを見て元気を出してもらえたら」と語った。

吉村真晴(26=名古屋ダイハツ)は「ラグビーの海外の選手が被災地で手伝いをしているのを見て、スポーツ選手のかがみだと思いますし、自分もそうなっていきたい」と述べた。【三須一紀】