【ケロウナ(カナダ)23日(日本時間24日)=佐々木隆史】フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦(24=ANA)が、25日開幕(同26日)のグランプリ(GP)シリーズ第2戦のカナダ杯出場に向け、開催地のケロウナ国際空港に到着した。待ち受けた報道陣に対し「よろしくお願いします」と笑顔。今季GP初戦に向けてリラックスムードだった。

今季は2季連続でSP「秋によせて」、フリー「Origin(オリジン)」を演じる。昨季2位だった世界選手権の悔しさがあり、より完成度の高い演技を求めている。ジスラン・ブリアン・コーチによると、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)や4回転ルッツといった大技には挑戦せず、4回転3種類で優勝した9月の今季初戦のオータム・クラシックに似たジャンプ構成になる見通しだという。同コーチは「厳しい練習を積み、とてもいい状態」と自信を見せた。

シニア転向以降、GP初戦がカナダ杯となるのは4度目。しかし、意外なことに優勝は1度もない。オータム・クラシック終了後には「ノーミスしたい気持ちがすごく強い」と話すなど、完成度の高い演技で同杯初優勝を目指す。