【ケロウナ（カナダ）24日（日本時間25日）＝佐々木隆史】フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦（24＝ANA）が、25日開幕のグランプリ（GP）シリーズ第2戦のカナダ杯に向けて、会場で公式練習を行った。

SP「秋によせて」の曲かけ練習では、冒頭の4回転サルコー、続くトリプルアクセル（3回転半）、3本目の4回転と3回転の連続トーループを鮮やかに着氷。観客から大歓声を浴びた。

曲かけ練習後には、フリー「Origin（オリジン）」に組み込まれている4回転ループを何度も跳んだ。着氷で乱れたり転倒もあったが、練習時間終了と同時に跳んだ最後の1本は完璧に着氷した。リンクから引き揚げる際には、ブライアン・オーサー、ジスラン・ブリアン両コーチと右手でがっちりと握手を交わし、笑顔を見せるなど、充実した練習内容だった。

今季は2連続でSP「秋によせて」、フリー「Origin（オリジン）」を演じる。昨季2位だった世界選手権の悔しさがあり、より完成度の高い演技を求めている。