ショートプログラム(SP)6位の坂本花織(19=シスメックス)がフリー4位の135・16点を記録し、合計199・24点で4位となった。首位はGPデビュー戦のコストルナヤ(ロシア)で236・00点だった。

SPで出遅れた坂本が収穫を強調した。演技最終盤に「あっ、足りない」と思いながら跳びきった3回転ループなど、3つのジャンプ要素で回転不足判定となった。

「初めて全要素を入れて今回通してできたので、それはすごく自信にもなった。回転不足を取られたのも次に生かせると思うので、今後も頑張ります」

表彰台こそ逃したが、前向きに言い切った。

GP初戦のスケートアメリカに続く4位で、2季連続のGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)出場は厳しい立場。それでも「何て言うのかな…。もう『失うものは何もない』と思って、思い切って自分なりに楽しんでやりました」と向き合ったフリーは今後につながる。こだわりのプログラム「マトリックス」については「今日は思い切り銃をよけられたと思います」と笑顔を見せ、フランスでの演技を終えた。(松本愛香通信員)